インクルージョンについてのお話をもう少し。
私たちが訪問したのはマサチューセッツ州のBrookline市とNewton市の公立学校です。これらの公立学校は,州政府からお金をもらって学校を運営しています。しかし,Brookline市では公立以外にも私立などのプライベート学校もあります。
もしも,公立学校の支援付きインクルージョンで適応できない子どもがいた場合,私立などの学校に転校する場合もあります。その場合,その公立学校がその子の教育にかかる予算(転校先の学校でかかる費用)を出さなければいけないそうです。その費用がかなり高いらしい。(^_^;)
そのため,少々のことがあっても色々な職種の人たちを雇って,何とか公立の支援付きインクルージョンで子どもたちの教育ができるよう,努力しているようです。ちなみに訪れたLynch Centerには次のような職種の人が働いていました。
Special Education Teacher ,Speech and language Pathologist ,Occupational Therapist ,Physical Therapist ,Behavior Analyst ,Autism Specialist ,Early childhood Social Worker , Early childhood Program Coordinator
それから,今回訪れたBrooklineやNewton市は高級住宅街で医者や弁護士が多いらしい。言語の遅れがある子どもがいたら,STを学校においていなければ,必要な教育を怠っているとして,訴訟をおこされたりするらしい。塩田さんの職場でも現在訴訟問題で学校が揺れているらしいです。
塩田さんは,ABAセラピストとして,日々記録やデータをもとにトレーニングを実践し,親から何を言われても大丈夫なように,標的行動や今その行動を教える根拠などを常に持っているとのことでした。
もし,親から教育について不満が出た場合はどうするのか。例えば時間サンプリング法で健常の子どもと,そのお子さんのデータ(例えば,先生がしゃべっている時に先生の方を向いているか)を見せ,比較させたりするらしいです。すると一目瞭然でその違いが分かり,目が覚める保護者も多いとか。
色々な職種の人が連携して,支援付きインクルージョンで子どもを教育したり,データを大切にする背景には,こうしたアメリカの訴訟社会にも1つ要因があるみたいでした。
しかし,このアメリカという国。州によって本当に教育制度や指導内容なども全然違うみたいです。そして,同じ州でも,市によってまた違う。一般化ができにくい国だそうです。マサチューセッツ州は,法律でABAセラピストを置くことが定められているため,給料も出やすく,ABAのセラピスト数は他の州に比べて多いみたいです。
しかし,今回訪れた塩田さんの職場のNewton Public School。4年前にChristineさんが来た時は机と椅子だけしかなかったみたい。たった4年でABAをベースに,ここまで支援付きインクルージョンを実現させるなんで凄い人だなぁと思いました。
Christineさんや塩田さん。ボストンで活躍するABAセラピストさんから,たくさんの刺激と元気をもらいました。本当にありがとうございました。<(_ _)>
4月からの新しい職場で生かせることが盛りだくさんでした。
そして,5日目
今日はボストン最後の観光。猪子さんとハーバード大学に行ったり,買い物をして過ごしました。明日は6日目。お昼にはボストンを旅立ち,帰国の途につきます。日本時間の月曜日深夜に徳島に帰ってくる予定です。さあ,これから日本に帰る準備をしまあす。(^_^)v