Lindsley先生と死人テスト
「死人テスト」について茅野一穂先生(明星大学)から質問をいただいた。
「死人テスト」とは「死人にもできることは行動ではない」という簡易なルールで、たとえば「静かにする」とか「廊下を走らない」などを標的行動(指導目標)としてしまう過ちを減らそうとする試み。
我々のオリジナルではなく、『行動分析学入門』でも紹介しているように、もともとは Ogden R. Lindsley先生が1965年に提唱された考えである。
茅野先生にはLindsleyの出典をリクエストされたのだが、残念ながら、これといった論文はない。
1965年というのは Lindsley先生はハーバードからカンザス大学へ異動された年であり、その動機は実験室で積み重ねた行動分析学の知見を学校教育へ活かすためだったと聞いている。
ちょうどこの頃が Precision Teaching(PT) という手法が確立されていった時期であり、想像するに、現場の先生たちと共同で子どもの指導に取組むうちに、先生たちが指導目標を適切に設定できるように考案したのではないだろうか?
つまり、教員のための思考支援ツールである。
裏付けとなる資料には、たとえばこんなものがある。
・Lindsley先生の業績一覧。
・ABAのwebページにあるLindsley先生への追悼論文集。
PTの人達が書いた文献。たとえば、
Burton, J.K., Moore, D.M., & Magliaro, S.G. (1996). Behaviorism and instructional technology. In D.H. Jonassen (Ed.), Handbook of research for educational communications and technology (pp. 46-67). New York, NY: Simon and Schuster.
や
・行動分析学のオンラインプログラムを提供しているカナダのAthabasca University のPTに関するコース。
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